フグの取扱高日本一を誇る下関市の
競りは午前三時二十分ごろにスタート。「ええか、ええか」と威勢のよい掛け声が響き渡り、競り人と仲買人が袋の中で指を握って値段を決める独特の「袋競り」で、次々とフグが競り落とされていった。
この日に取引されたのは約一七・五トン。一キロ当たりの最高値は二万二千円だった。高級品の天然トラフグの入荷は約二・五トン。平年並みの入荷量だという。
市場関係者は「不況で養殖のフグの消費が落ちている。二〇〇九(年)は語呂合わせで『フグ』なので、たくさん食べてほしい」と話した。
【写真説明】南風泊市場で行われたフグの初競り=4日未明、下関市