派遣契約打ち切りなどで仕事や住居を失った人たちに宿泊場所や食事を提供する“年越し派遣村”(東京・日比谷公園)は四日、開設から五日目を迎えた。
約四百人の失業者のうち、約二百六十人が宿泊している東京・霞が関の厚生労働省の講堂は、仕事始めの五日朝から使用できなくなるため、派遣村の実行委員会は「(テントで寝泊まりする約百四十人も含めた)全員の衣食住を厚労省は確保すべきだ」と訴えている。
実行委によると、失業者らの中には派遣契約を打ち切られた後、持ち金が尽きて路上生活を余儀なくされ、派遣村に駆け込んだときには衰弱しきっている人も多い。このため肺炎にかかるなどして入院するケースが相次いでいるという。
派遣ユニオンの