世相を浮かび上がらせる「おもしろその年まんが大賞」の過去10年間の大賞作が、広島市南区の市まんが図書館で展示されている。地域振興券や介護保険などをユーモアや風刺を効かせて表現している。29日まで。
1998年の作品は、子どものいる世帯に支給された地域振興券を手に「生んでてよかった」と喜ぶ母親を描いている。介護保険が始まった2000年は、理由をつけては申請を突き返されるおばあさんの姿で負担の重さを訴えている。
おもしろその年まんが大賞は、市まんが図書館が98年に創設。これまでに全国から延べ約2400人の応募があった。今年の作品は現在募集中。話題の人物や出来事などを、B4判または八つ切りの紙1枚に描く。プロ・アマは問わない。入賞作品は一般と中学生以下の2部門から5点ずつ選考。両部門合わせて大賞1点を決める。
締め切りは1月15日。入賞作は2月14日から公開する。電話082(261)0330。
【写真説明】時代を風刺した漫画が並ぶ作品展