岩国市は今年、錦帯橋周辺の城下町・岩国地区を、伝統的建造物群保存地区(伝建)に指定する条例の制定を目指す。実現すれば、県内では柳井市と萩市に次いで3市目。国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の選定も視野に入れ、歴史的な町並みの整備・保存に乗り出す。
格子窓やしっくいの白壁、特徴的な両袖(りょうそで)瓦…。岩国市の伝建対象地域約10ヘクタールの約200世帯には、江戸時代に造られた武家屋敷や町家が多く残る。市は3月にも市議会定例会に、伝建指定に向けた条例を提案する方針。可決されれば、具体的な町並みの保存計画を策定し、2010年度中にも制度を導入する。
【写真説明】岩国城(右下)から錦帯橋をはさんで対岸に広がるかつての城下町