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2009年01月04日(日) 09時59分

松井56歳カバ「デカ」見習い鉄人復活誓う日刊スポーツ

 ヤンキース松井秀喜外野手(34)が、カバとともに世界一を目指す!? 帰省している松井は3日、地元石川・能美市にある「いしかわ動物園」を訪問、世界第2位の長寿を誇るメスのカバ「デカ(雌、56歳)」と対面した。2年前、デカが背番号と同じ55歳になった時に祝福メッセージを送ったのが縁だが、会うのは初めて。ここ3年はケガで満足な成績を挙げていないゴジラ松井は、体調を維持しているデカに「僕も見習わないと」と鉄人復活を誓った。
 シーズン中にはあまり見せない、リラックスしきった表情だった。松井は父昌雄さんとともにおりに入ると、ややぎこちなさそうにバナナを「デカ」の口に運んだ。デカが55歳だった07年にサイン色紙をプレゼントしたことで同動物園とのつながりができたが、実際にデカと会うのはこの日が初めて。「大きさにびっくりしました。でもかわいかったですね。子供の時の気持ちを思い出しました」と笑顔を見せた。
 デカは現在56歳。人間の年齢でいうとなんと約110歳だという。日本一の長寿で、世界でも米インディアナ州の57歳のカバに次いで2番目に長生きだという。昨年9月に左ひざを手術して、現在リハビリ中の松井も「あれだけおばあちゃんなのに健康状態が非常に良い。僕も見習わなければならない。あやかりたい気持ちですね」と、山本康夫園長から健康法を取材、ともに「世界一」になれるようにエールを送った。
 山本園長によると、2・5トンもあるデカだが、主食の草とともに、毎日10キロ のおからを食べ、さらにプールで泳ぐなどして体重を維持しているという。年末年始に好きな和食を食べ過ぎ体重増加の傾向にある松井も「僕もおから、好きですよ。いいですね、健康食になるのかな?」と、おからを積極的に食事に取り入れることを示唆。帰宅時には同動物園の山本園長からおからクッキーをもらって帰路に就いた。
 この日、松井が動物園に現れると約300人の来園者が、松井の周りを取り囲み、一緒にぞろぞろと園内を見て回った。「今日1日だけ、いしかわ動物園にパンダがいたようなもんだよ。でも、そんなにかわいくないか」と笑った松井。カバの健康法を入手し、上機嫌で動物園を後にした。【千葉修宏】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090104-00000030-nks-base