2009年01月04日(日) 09時38分
朝青龍 理事長に出げいこで復活PR(デイリースポーツ)
大相撲の横綱朝青龍(28)=高砂部屋=が3日、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)へのアピールで09年をスタートさせた。高砂部屋で師匠の高砂親方(元大関朝潮)へのあいさつを済ませると、出羽海一門の合同げいこが行われる武蔵川部屋へ出げいこした。豪栄道らと合計13番とり全勝。初場所での復活を目指す意欲的な姿を理事長から高く評価され、復活PR作戦は成功したようだ。
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墨田区の高砂部屋から車で十数分をかけ、荒川区内の武蔵川部屋へ急行した。到着すると朝青龍はけいこ場の中央に座る武蔵川理事長に歩み寄り「今年もよろしくお願いします」と頭を下げた。意気込みを示す、重要な出げいこの始まりだ。
関取衆のけいこをしばらく静観した後、土俵に上がり豪栄道、栃乃洋、垣添らと9番取った。数分の休憩を挟み4番取った。ぶつかりげいこでは豪栄道を相手に指名し、理事長に止められるまで厳しくかわいがった。けいこ後は直接、手つきの指導も受けた。
武蔵川部屋付きの大鳴戸親方(元幕内武雄山)によると、朝青龍が出げいこに来たのは初めてだという。訪れた理由を朝青龍は「年末から聞いていたので調子が良ければ来ようと思っていた。理事長もいるしな」とし、不敵に笑った。
年末年始の帰国に苦言を呈してきたのが理事長だった。その声を無視して帰国しただけに、けいこ場で心証を回復させなければならなかった。理事長に「気持ちが出てるということ。けいこも前に攻めようとしていた」と言わしめ、PR作戦はひとまず成功した。
ただし、満点を得たわけではない。「腹が出てる気がするね」(理事長)と指摘されるなど、調整不足は明らかだ。午後に神田明神を参拝した朝青龍は「元気がないと相撲が取れない。元気があれば何でもできる」と自分を奮い立たせていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090104-00000014-dal-spo