東京都世田谷区の東名高速道路高架下で2日、路上生活者の男性が殺害されているのが見つかった事件に関連し、警視庁成城署捜査本部は3日、昨年6月に国立市で路上生活者の男性を襲った殺人未遂の疑いで多摩市、フリーター高本孝之容疑者(36)を逮捕した。「現場に行ったこともない」と容疑を否認しているという。
府中市や周辺では昨年、路上生活者の男性=当時(74)=が殺害されるなど路上生活者を狙った事件が5件発生。捜査本部はこれらの事件や世田谷区の事件について高本容疑者の関与を調べる。
捜査本部によると、国立市の現場付近の防犯カメラの解析で昨年12月に高本容疑者が浮上。捜査員が24時間の行動確認をしていた。今月2日も追跡中に世田谷区の現場近くで見失い、約15分後に男性の遺体を捜査員が見つけた。高本容疑者は自宅から自転車で出掛けていたという。
調べでは、高本容疑者は昨年6月20日、国立市の多摩川河川敷で路上生活者の男性=当時(63)=を鉄パイプで数回殴打し、殺害しようとした疑い。
世田谷区の事件は、高架下で50—70歳ぐらいの男性が寝袋に入り、うつぶせの状態で死亡しているのが見つかった。頭部に10数か所の傷があり、重たい刃物で殴打されたとみられる。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090103-OHT1T00159.htm