「新球場元年」を、メモリアルなシーズンに—。広島カープのブラウン監督が進退を懸けた勝負の年を迎えた。「(3年間で)やりたい野球のベースは築いた。いい形で、新広島市民球場のオープンを迎えられる」。視線の先には、初のクライマックシリーズ進出をしっかりととらえている。
日本屈指の広さを誇る新球場。「広い球場でも広さを感じさせない野球をやる」。指揮官は自信満々に語った。「昨季から準備はしてきた。赤松(真人)、天谷(宗一郎)ら若い選手が力を付け、スピードを使える選手が増えてきたことは大きい」。
自信の裏付けは、昨季の戦いにある。4位に終わったが、最後まで中日と3位を競り合った。大黒柱のルイス投手、東出輝裕内野手ら主力が残留したことで、戦える手応えは残った。4年目の爆発へ。2月のキャンプから、そのシナリオが始まる。
【写真説明】「楽しみな1年にしたい」と今季の躍進を誓うブラウン監督(撮影・坂田一浩)