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2009年01月03日(土) 02時32分

<岐阜市長選>移管反対派、擁立困難に 千藤氏は見送り毎日新聞

 岐阜市立岐阜商業高校(市岐阜商)の学校法人「立命館」への移管の是非を巡り、前市長の細江茂光氏(60)が辞職したことによる出直し岐阜市長選(25日投開票)で2日、移管反対派の市議らは、出馬要請した元プロ野球選手の千藤(せんどう)三樹男氏(61)の擁立を見送ることを決め、千藤氏に伝えた。

 3日に移管反対派市議らでつくる「地方自治のあり方を考える議員の会」が会合を開き今後の対応を検討するが、現段階で他に有力な人物はおらず、反対派の候補擁立は極めて困難な状況になった。

 反対派市議らによると、市議会で移管に反対した市議27人のうち11人を占める市政自民同志会の議員間で、千藤氏擁立の賛否が割れたことが最大の理由だという。また、18日の告示まで時間がなく、先行する細江氏と比べ選挙準備が大幅に遅れていることも見送りの一因としている。

 共産党などでつくる「革新岐阜市政をつくる会」は、「市岐阜商の存続請願に賛成した超党派の市議の団結が第一」として、独自候補の擁立を見合わせていた。千藤氏擁立見送りを受け、同党の堀田信夫市議は「独自候補を擁立するかどうか、検討する」としている。

 市岐阜商移管問題では、細江氏が移管を推進したのに対し、昨年12月の市議会(定数44)で自民と民主の一部、公明、共産、社民、無所属の計27市議の賛成で存続請願が採択された。出直し市長選では、移管反対派の市議らが超党派で候補擁立を模索。岐阜市出身の千藤氏に昨年末、出馬を要請した。【鈴木敬子】

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