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2009年01月03日(土) 21時23分

青森の断水、全面復旧4日にずれ込みスポーツ報知

 青森県八戸市など県内7市町の約9万世帯(約23万人)が導水管の漏水事故に伴って断水している問題で、水道を管理する八戸圏域水道企業団は3日、復旧作業を進め、半数以上の地域で水道水の供給が再開した。企業団は当初、3日夜の全面復旧を目指したが、作業が難航して4日早朝にずれ込む見通しとなった。

 断水した地域では、3日も住民への給水活動を続行。青森県知事から災害派遣要請を受けた陸上自衛隊も朝から7市町での給水支援を行ったが、正月の市民生活の混乱は続いた。

 企業団によると、漏水した導水管の代わりに敷設したバイパス管が細く、全面復旧後も水道の供給可能量はこれまでより減少する。このため月内に本格的な工事を進めるとしている。

 八戸市など7市町では、取水する馬淵川から白山浄水場に水を送る管が漏水したため、1日夕から断水。八戸圏域水道企業団は、導水管のつなぎ目が何らかの原因で破損し破裂したとしており、2日に代わりのバイパス管を接続するなど復旧作業を急いでいた。

 八戸圏域水道企業団の小林真企業長(八戸市長)は3日午後、市内で記者会見し「丸2日の断水で不便をおかけしたことをおわびする」と陳謝した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090103-OHT1T00172.htm