派遣契約打ち切りなどで仕事や住居を失った労働者らのための「年越し派遣村」(東京・日比谷公園)の実行委員会は二日、支援を求めて公園に集まった人が三百人を超えたと発表した。
うち宿泊場所がない人が約二百七十人に達したため、実行委の要請を受けた厚生労働省は同日、公園に近い庁舎内の講堂を開放、ほとんどの人が移動した。開放は五日午前九時まで。
実行委によると、これまで夜は公園内で四—五人用のテント約五十張りを提供。しかし二日になって宿泊希望者が急増した。体調を崩して救急車で運ばれる人もおり、医療経験のあるボランティアが足りないという。
宿泊場所については、厚労省のほかに東京都中央区も施設を開放する。
昨年十一月に都内の運送会社を解雇されたという男性(47)は「友人宅やネットカフェを転々としてきたが、疲労がもう限界だ。社会に怒る力もなくなってしまった」と、炊き出しの食事を取りながら力なく話した。
派遣村では約五百十人のボランティアが炊き出しや宿泊場所の紹介、相談を実施。大みそかの開設時は百三十人ほどだった要支援者が日ごとに増えている。派遣村は五日朝まで。問い合わせは実行委、電話090(3499)5244。