【ソウル２日共同】韓国知識経済省が二日発表した二〇〇八年の貿易収支（通関ベース、暫定値）によると、輸出は前年比13・７％増の四千二百二十四億一千七百万ドル、輸入は22・０％増の四千三百五十四億一千四百万ドルで、百二十九億九千六百万ドル（約一兆一千八百億円）の赤字となった。貿易赤字は、通貨危機があった一九九七年以来、十一年ぶり。
原油価格が一時高騰した影響で、原材料輸入額が急増したのが響いた。地域別では十二月二十日までの対日赤字が三百十九億七千四百万ドルに達し過去最大を記録した。
輸出は石油製品や船舶、鉄鋼が好調だったが、世界的な景気後退の影響で十—十二月期は急減。特に自動車や半導体、家電は前年実績より減少した。原油高騰で原材料輸入が過去最高の伸びを記録し、輸入額を大幅に押し上げた。
知識経済省は、〇九年は先進国の景気後退でさらに輸出環境が厳しくなるとし、輸出は前年比１％増にとどまると予測。ただ原油価格の下落により貿易収支は百十九億ドル前後の黒字回復を見込んでいる。