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2009年01月02日(金) 20時30分

“派遣村”300人超に 厚労省、宿泊に講堂開放スポーツ報知

昼食の炊き出しを求めて長い列をつくる人たち

 派遣契約打ち切りなどで仕事や住居を失った労働者らのための“年越し派遣村”(東京・日比谷公園)の実行委員会は2日、支援を求めて公園に集まった人が300人を超えたと発表した。

 うち宿泊場所がない人が約270人に達したため、実行委の要請を受けた厚生労働省は同日、公園に近い庁舎内の講堂を5日午前9時まで、希望者に開放することを決めた。

 実行委によると、これまで夜は公園内で4—5人用のテント約50張を提供。しかし2日になって宿泊希望者が急増した。体調を崩して救急車で運ばれる人もおり、医療経験のあるボランティアが足りないという。

 宿泊場所については、厚労省のほかに東京都中央区も施設の開放を準備しているという。

 昨年11月に都内の運送会社を解雇されたという男性(47)は「友人宅やネットカフェを転々としてきたが、疲労がもう限界だ。社会に怒る力もなくなってしまった」と、炊き出しの食事を取りながら力なく話した。

 派遣村では約510人のボランティアが炊き出しや宿泊場所の紹介、相談を実施。大みそかの開設時は130人ほどだった要支援者が日ごとに増えている。派遣村は5日朝まで。問い合わせは実行委、電話090(3499)5244。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090102-OHT1T00045.htm