2008年1年間の全国の交通事故死者数は、前年比589人減の5155人で、8年連続で減少したことが2日、警察庁のまとめで分かった。過去最悪だった1970年(1万6765人)の約3割まで減った。
2010年までに死者数を5500人以下とすることを目標にした「第8次交通安全基本計画」を2年早く達成。麻生太郎首相は「今後10年間をめどに、さらに交通事故死者数を半減させる」との談話を発表した。
罰則が強化されてきた飲酒運転の死亡事故は、昨年1—11月でみると、前年同期比で118件減り277件となった。
一方、昨年1年間の事故発生件数は76万5510件。負傷者は94万4071人で、100万人を下回るのは1998年以来。
都道府県別の事故死者数では、愛知が276人で4年連続最多。埼玉232人、北海道228人と続く。少ないのは鳥取30人、長崎40人、島根42人の順。北海道、東京、大阪がそれぞれ58人、51人、50人減るなど38都道府県で減少した。
警察庁の吉村博人長官は「死者数は減少したが、依然として年間5000人以上の方々が亡くなっている現状を重く受け止め、犠牲者を1人でも減らすため対策を一層進めていく」とコメントした。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090102-OHT1T00026.htm