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2009年01月02日(金) 11時31分

実用型の福袋が人気…小売り各社は初売りから価格競争にスポーツ報知

 全国の主要百貨店は2日、2009年の初売りを行った。恒例の福袋は「缶詰の詰め放題」(松屋銀座店)や「野菜詰め放題」(西武百貨店池袋本店)などの「実用型」が人気を集め、冬物の値下げセールも始まった。

 不況で消費者が節約志向を強めており、元日から営業を始めたスーパーを含め、小売り各社の価格競争は一段と加速しそうだ。

 三越日本橋本店(東京都中央区)では、福袋を買い求める人が列をつくり、1300個用意した1万500円の衣料品の福袋は、開店から約1時間で完売した。

 埼玉県の団体職員の男性(60)は「百貨店には安売りセールの時に来るが、やはり良い商品がそろっている」と話していた。

 昨年12月に通期の業績見通しを下方修正した高島屋は、衣料品や雑貨を2—3割値下げするセールを開始。昨年末は「顧客が値下げを待って買い控えていた」(同社)とされるだけに、年始商戦で巻き返そうとしている。

 一方、大型ショッピングセンターのイオンレイクタウン(埼玉県越谷市)では元日の開店前に約1万2000人が行列するなど出足は好調。ただスーパー各社の顧客一人当たりの購入額は低下傾向が続いている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090102-OHT1T00011.htm