天皇陛下が新年に当たり、人々から祝賀を受ける恒例の新年一般参賀が二日、皇居で行われ、約七万五千八百人が訪れた。
陛下は午前十時すぎ、皇后さま、皇太子、秋篠宮両ご夫妻ら成年皇族とともに宮殿・長和殿のベランダに立ち、東庭に集まった人たちに、マイクを通じて「厳しい経済情勢の中にあって、苦労多く新年を迎えている人々が多いのではないかと案じていますが、この年が国民にとり少しでも良い年になるよう願っています」などと述べられた。
今年は陛下の負担軽減のため、例年七回のあいさつが五回になった。病気療養中の皇太子妃雅子さまは、両陛下、皇太子さま、秋篠宮ご夫妻とともに五回すべて参加し、にこやかな笑顔で手を振った。
宮内庁によると、雅子さまが新年一般参賀のあいさつにすべて参加するのは六年ぶり。
午後からは約二千七百人が記帳をした。