広島市が昨年12月末を目標としていた広島市民球場(中区)跡地の利用計画の策定が今月にずれ込んだ。土地を管理する中国財務局や隣接する広島商工会議所などとの調整が間に合わなかった。市は今月中には市議会に計画案を示し、新年度の一般会計当初予算案に設計費などを盛り込みたいという。
市の説明によると、隣接地に立つ広島商工会議所のビルは跡地に想定する「にぎわい」ゾーンへの移転を検討しているが、国有地である現球場用地を民有地にする手法などについての協議にさらに時間がかかるという。
現球場の跡地利用をめぐっては、市は公募で優秀2案を選定。その後、商工会議所からビル移転に応じるとの提案を受けた。市は商議所の提案も踏まえ、「にぎわい」「緑地」の2つのゾーンを設ける整備基本方針を9月に策定。具体的な利用計画の検討作業を進めている。