県民ぐるみの「鍵かけ運動」に取り組む島根県警は、鍵を掛けていなかった住宅などで空き巣被害にあった人たちの体験をまとめた手記集を作った。鍵掛けの大切さを多くの人に知ってもらうのが狙い。
県警が各署を通じて20—60代の男女10人に手記を依頼した。出雲市の男性(37)は無施錠の車庫に保管していた釣り道具を盗まれ「『まさか、私に限って』という意識があった」と振り返る。
「鍵を掛ける習慣がなかった」という県西部の60代女性は、侵入してきた泥棒と家の中で鉢合わせした体験を振り返り「もし刃物を持っていたらと思うと恐ろしい」とつづっている。
県警生活安全企画課は「体験を伝えることで、危機意識を喚起したい」とする。手記は各署の防犯教室で使うほか、県警のホームページでも閲覧できる。