2009年01月02日(金) 01時28分
仲間由紀恵と加瀬亮が初共演 ドラマ「ありふれた奇跡」(産経新聞)
■あふれる小さな幸せ 木曜劇場「ありふれた奇跡」(8日スタート、午後10時〜)
連続ドラマ常連の仲間由紀恵と、連ドラに初めて挑む加瀬亮が初共演する。映画出演の多い加瀬だが、戸惑いは隠せない。「自分は物事を理解するのが遅いが、仲間さんは演技に迷いがない。随分と気を使っていただいています」。仲間は「役に慣れるより、現場に慣れろ! 大丈夫ですよ、私も緊張していますから」と冗談で場を和ませているという。ドラマではそんな2人の等身大の姿が描き出される。
脚本家の山田太一さんが12年ぶりに連ドラを手掛けた。両親、祖母とともに4人で暮らす中城加奈(仲間)と、父、祖父と3人で暮らす田崎翔太(加瀬)。心の傷を抱える2人が、ある“事件”をきっかけに知り合い、不器用に交流しながら希望を見いだしていく。仲間はまずタイトルの意味を考えたという。
「今の世の中、自殺者が年間3万人以上ともいわれ、命が大切にされていない。それでも、小さな幸せがあふれている奇跡が描かれるのかな、と。言葉にするのは難しい作品。はい、うん、一つとっても意味があるせりふ。一瞬たりとも気が抜けない台本です」
加瀬が連ドラという未知の世界に挑戦する明確な理由は一つ、山田脚本であることだ。
「山田さんの登場人物はいい人、悪い人ではなく、一人一人が可能性を持っている。そこがリアルでおもしろい。矛盾したタイトルだが、ありふれた人は1人も出てこない」
小さな幸せ…。今の仲間にとって、それはスイレンを育てることだという。「葉っぱや花が咲いたら携帯で写真を撮って友達に送り、きれいだねえって。成長する姿を楽しむちっちゃな喜び」とクスッと笑う。そして、5人兄姉の末っ子として、沖縄の家族を思う幸せもある。
一方の加瀬は役作りのために出会った左官職人を挙げる。「教えてもらううちに友達になってドラマ化をすごく喜んでくれている」と少し照れながら話す。
「加瀬さんは普段はボソボソッとしゃべる方ですが、ささやかなコミュニケーションを徐々に取り始めています」。加瀬より5歳年下の仲間が、連ドラの先輩として締めくくった。そんな2人のありふれた会話が“奇跡”を生み出していくのかもしれない。(松本明子)
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