広島市南区の松本モトミさん(69)が、約1600冊の書籍と本棚(合計300万円相当)を仁保中に寄贈した。同校は、生徒が活字に接する機会が増えるよう「松本文庫」と名付けた読書スペースを開設した。
松本さんは仁保地区で生まれ育った。「生徒の役に立ちたい。地域への恩返しにもなる」と学校に寄付を申し出て、両者が相談して書籍を購入することが決まった。
図書室に隣接する特別教室の一角を読書スペースに転用。松本文庫として小説や絵本、調べ学習に役立つ図鑑、写真集など多彩な書籍を並べている。月、水、金曜日の昼休憩に開放し、生徒でにぎわっている。さらに、全12クラスにも文庫本20冊を配し、始業前の朝読書に活用している。
【写真説明】仁保中に開設された「松本文庫」