農閑期を利用した手延べそうめん「鳴瀧乃糸(なるたきのいと)」の生産が山口市下小鯖で本格化している。山口中央農協が設けた製造所の中庭では、ハタと呼ばれる物干し台に掛けられた白いめんが、寒風に揺れている。
地元の農家が未明から作業。山口県内産や福岡県産の小麦粉を練り、手作業で0.7ミリの薄さに延ばす。機械で細く切っためんをハタにかけて乾燥。1本の長さは約20メートル。幾重にも折り畳んで垂らす。
作業は昨年11月から始まり、3月まで続く。出荷量は約13トンを見込み山口、防府市のスーパーの店頭などに並ぶ。
【写真説明】製造所の中庭に干される手延べそうめん