2009年01月02日(金) 14時59分
米収容所の拷問告発=実態描く映画貸し出し−アムネスティ(時事通信)
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、キューバにあるグアンタナモ収容所など米軍の拘束施設と拷問の実態を告発した映画の貸し出しを1日から開始した。同団体は、こうした施設の完全閉鎖実現にはオバマ新政権発足直後の数カ月が勝負とみて、キャンペーンを強める。
貸し出されるのは、2008年米アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞受賞作の米映画「タクシー・トゥ・ザ・ダークサイド(闇へ)」(アレックス・ギブニー監督、07年)。アフガニスタンで米軍を攻撃した武装勢力が米軍の目を欺くため、無実のタクシー運転手を犯人として通報。だまされた米軍は、自白を得ようと運転手を拷問し、殺害してしまう。
映画では、アフガンのバグラム空軍基地に設けられた収容施設、イラクのアブグレイブ刑務所、グアンタナモ収容所の各関係者の証言を追う。ビンラディン容疑者を捕らえられず、無理な要求を現場に押し付けるブッシュ政権上層部の実態に迫っている。
貸し出しは自主上映用で、問い合わせはアムネスティ・インターナショナル日本(電話03−3518−6777)まで。貸出料金は、小規模会場(40席まで)が8000円、大規模会場(101席以上)が1万8000円などとなっている。
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