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2009年01月02日(金) 10時42分

「販売目的」で赤ちゃん誘拐、2日後に救出—広東サーチナ

 1日付の広東省のインターネット・メディア「金羊網」によると、同省仏山市内で12月28日、生後10カ月の男の赤ちゃんが誘拐されたことが分かった。警察の捜査の結果、赤ちゃんは2日後の30日に無事保護された。男の子を求める女に販売することが犯行の目的だったという。

 赤ちゃんが誘拐されたのは、仏山市南海区内。28日午前9時ごろ、民家に祖母と孫の赤ちゃんがいたところ、フルフェイス型のヘルメットをかぶった男2人が侵入してきた。男らは、その時には室内を見回しただけで去った。

 しばらくして、祖母が泣きやまない赤ちゃんをあやそうと、抱いて路地裏に出たところ、先ほどの男2人に赤ちゃんをひったくられた。別の男が運転する赤色のオートバイが近づき、3人は赤ちゃんを抱き、オートバイに乗って逃げた。

 知らせを受けた警察は、バスターミナルや波止場に検問を設けると同時に、通行する疑わしいオートバイを調べるよう、市内各署に命令。赤ちゃんや犯人は見つからなかったが、監視カメラに犯行前に男3人がオートバイ1台に乗って走行する様子が録画されていたことが分かり、警察は誘拐を計画的な営利目的の犯行とする見方を固めた。

 30日昼ごろ、仏山市に近い東莞市大朗鎮で捜査を進めていた警察は、同鎮内の理髪店内で、誘拐された男児とみられる赤ちゃんを発見。午後4時ごろ、一般人をよそおった私服警官が赤ちゃんを抱いている女に近づき、顔の特徴などが連れ去られた赤ちゃんの写真とほぼ一致すると確認した。

 事情を尋ねたところ、女は男の子がほしいとずっと思っており、少し前には、「買えないだろうか」と人に相談した。28日昼ごろ、赤ちゃんを抱いた男が現れて「売る」というので3万元で買ったという。赤ちゃんは無事、両親と祖母のもとに戻された。

 警察は同日夜から翌31日未明にかけて、広東省内3カ所で、赤ちゃんを誘拐した男3人を逮捕した。いずれも四川省の出身で、犯行を認めたという。(編集担当:如月隼人)

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