秋田県男鹿市の伝統行事で、国の重要無形民俗文化財「なまはげ」が31日、同市の集落で一斉に行われた。07年は、男鹿温泉のホテルで、なまはげに扮した男が泥酔し、女湯に乱入した問題が起きた。再発防止に取り組む関係先はピリピリムードに包まれた。
あれからちょうど1年。騒動後は市や観光関係者が協議し、再発防止のために、なまはげの暴れ方の「統一マニュアル」作成に動いたが、「観光客向けと地元で長年続くなまはげは見せ方が違うので一緒にはできない」(関係者)などの理由で見送られた。
男鹿市観光協会によると、男鹿温泉郷では例年周辺2地区からなまはげを招いていたが、今年は問題を起こした地区のなまはげを無期限出入り禁止に。事前の打ち合わせも行い、各ホテルも人員を増やし、なまはげの行動を注意深く見守ったり、なまはげと客の間の距離をあけるなど対応策を講じた。地元関係者は「今までこんな気をもむ年はなかった…」と話していた。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090101-OHT1T00013.htm