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2009年01月01日(木) 19時26分

59人死亡、邦人4人負傷 バンコクのクラブで火災中国新聞

 ▽ショーの最中、花火引火か

 【バンコク1日共同】タイの首都バンコク中心部のエカマイ地区にある高級ナイトクラブ「サンティカ」で一日午前零時半(日本時間同二時半)ごろ、新年を祝うショーの終了後、客で混雑する中で火災が発生、保健省によると、五十八人が死亡、百八十四人が負傷した。バンコクの日本大使館によると、日本人男性四人が負傷し、一人は重傷。

 警察は死者にシンガポール人など外国人も含まれているとしているが、日本人がいるとの情報はなく、日本大使館が確認を続けている。

 病院関係者などによると、重傷の日本人男性は東京都文京区の会社員、和田桂一さん(38)で背中や足にやけどを負ったほか、呼吸困難に陥っているという。和田さんは観光でバンコクを訪れていた。日本大使館によると、残る三人のうち一人はバンコク在住で二人は日本からの観光客。この三人は知人同士という。

 同ナイトクラブは二階建てで地下部分もある。目撃者によると、火災は新年のカウントダウンを行うショーが終わった後に一階ステージ付近の天井から発生、瞬く間に燃え広がったという。警察は漏電や、店が使ったか客が持ち込んだ花火が引火した可能性もあるとして調べている。店内は当時、千人近くの客で混雑していたという。

 軽傷を負った日本人とともに現場に居合わせたタイ人女性は「天井が燃えているのが分かり、すぐ出口に向かったが、客が殺到して手や足にけがをした。パニック状態だった」と話した。

 警察などの調べでは、客に分かる出口が一カ所しかなく、現場で遺体で発見された多くの客は煙に巻かれるか、他の客らの下敷きになって圧死したという。同ナイトクラブは近く移転する予定だった。

 エカマイ地区は在留邦人も多く居住する高級住宅・商業地。

【写真説明】<上>1日、火災のあったバンコクのナイトクラブの店内で犠牲者を捜索する消防隊員(AP=共同) <下>火災が発生したバンコクのナイトクラブ「サンティカ」の内部を調べる警察官=1日午前(共同)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901010103.html