【バンコク1日共同】常夏のタイの首都バンコクで新年を祝っていた約千人の客に襲いかかる火の粉。悲鳴を上げ一つの出口に向かって殺到する客たち。バンコクでも有数の著名ナイトクラブ「サンティカ」で一日未明に発生した火災は、外国人やタイ人が集まったパーティーを暗転させた。
クラブの一階の中央付近で日本人の友人と新年を祝っていたタイ人の女性は「バンドが演奏するステージの方から火の手が上がり、急いで出口から外に出た。気が付いたらけがをしていた」と声を震わせた。別の女性によると、新年を祝う花火のような爆発音が聞こえた後、火災が発生したという。
背中と足に大やけどを負った
消防関係者によると、周辺道路の渋滞で消防車の到着が遅れたほか、定員に近い数の客で混雑する中、客が分かる出入り口が一つしかなかったことなどが被害を大きくした。サンティカは、内装などがしゃれているため外国人にも人気があり、普段から日本人も数多く訪れていた。