2009年01月01日(木) 02時15分
文枝、小文枝 “ダブル襲名”が落語ブーム盛り上げる(産経新聞)
「天満天神繁昌亭」の大入りが続く上方落語界。会長の桂三枝さん(65)の「六代目桂文枝」と、おとうと弟子、桂きん枝さん(57)の「四代目桂小文枝」という“ダブル襲名”の話題が、さらに落語ブームを盛り上げそうだ。
上方落語には「桂米朝」系、「桂春団治」系、「桂文枝」系の桂3派があるが、さかのぼるといずれも初代桂文枝がルーツとなる。
また「近代上方落語の中興の祖」と呼ばれる初代文枝は「三十石」を大ネタに仕上げて十八番にするなど自身の活躍に加え、育てた弟子が明治中期に活躍し、黄金時代を築いた。
三枝さんの師匠となる五代目桂文枝さんも、六代目笑福亭松鶴さん(故人)、桂米朝さん、三代目桂春団治さんとともに、戦後間もなく落語家が十数人にまで減り、滅びたとまで言われた上方落語界を盛り返した「四天王」のひとり。
文枝一門では、おとうと弟子の桂つく枝さん(41)が一門ゆかりの名跡「文三(ぶんざ)」を襲名し、5月に披露公演が行われるため、三枝さんの文枝襲名は来年に行われるとみられる。
上方落語界ではほかにも、昨年秋に桂小米朝さんが、父、桂米朝さんの師匠の名跡を襲名して五代目桂米團治さん(50)になり、また桂春菜さん(33)が父の名跡を継ぎ、今夏に三代目桂春蝶を襲名するなど話題の襲名が続く。
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