広島東洋カープの本拠地として建設が進められている新広島市民球場(南区)が、3月下旬に完成する。4月10日のカープ地元開幕戦が初試合。球団は、チケットを特別仕様にして3月15日、現広島市民球場(中区)で発売する。工事は大詰めを迎え「新球場元年」が明けた。
内野2階では、長さ約200メートルにわたり真新しい銀色屋根が輝きを放つ。スタンドの床など本体構造の建設は昨年末、ほぼ完了した。工事は5日に再開。3月下旬の完成を目指し、座席や天井、電気設備の設置が急ピッチで進められる。
カープが発売する特別仕様のチケットは、4月10日からの対中日3連戦分。新本拠地の誕生を記念する特別デザインを採用し、通常より上質で厚い紙で保存性を高める。年間指定席とコンビニ販売分を除き、1試合当たり1万数千枚を現市民球場で販売する予定。
【写真説明】跳ねるコイをかたどった銀色の屋根がまぶしい新球場。3月に完成し、4月にはカープの公式戦がスタートする(撮影・藤井康正)