山口県田布施町麻郷の写真愛好家南野繁さん(67)が、幕末に江戸幕府と長州藩の間に起こった大島口の戦い(1866年)をテーマにした写文集「写真散歩 大島口の戦い」を自費出版した。激戦の舞台だった周防大島町など県内外の史跡を、趣のあるモノクロ写真で丁寧に切り取っている。
「大島近辺の諸隊」「高杉晋作の奇襲」など10章で構成。周防大島出身の世良修蔵や晋作ら維新志士の顕彰碑や墓碑をはじめ、第二奇兵隊の本陣跡、幕府軍軍艦の弾痕などの写真218枚を載せ、1枚ごとに簡単な説明文を添えている。
A5判、223ページ。500冊を印刷し、田布施町と近隣の中高校、図書館などに約150冊を寄贈した。希望者にも提供する。価格は読者が決めて南野さんの口座に振り込む。南野さん=出羽名0820(55)5846。
【写真説明】幕末の大島口の戦いをテーマに写文集を出版した南野さん