倉敷市のテーマパーク、倉敷チボリ公園は31日、最後の営業を終えて閉園、11年半の歴史に幕を下ろした。入園者の減少で、岡山県など出資の第三セクター、チボリ・ジャパン(TJ)社に約143億円の累積損失を生んでの閉園。来園者からは「残念」「やむを得ない」などの声が聞かれた。
この日は家族連れなどで混雑。夜には音と光、踊りなど3部構成のショーがあり、午後11時半ごろから約3200発の花火が冬空を飾った。最後に来園者が年越しカウントダウンで声を合わせ営業を締めくくった。同公園によると、閉園が決まった2008年8月以降、入園者が急増。12月は前年同月の3倍強の約25万人が訪れた。TJ社は31日に解散。社員やパート従業員ら約400人は解雇となる。坂口正行社長は「最後まで支えてくれた従業員に感謝したい。全員の再就職決定まで全力を注ぐ」と話していた。
【写真説明】大勢の家族連れなどでにぎわう倉敷チボリ公園