「2万%ない」といったんは出馬を否定するも、わずか6日で発言を撤回、183万票の圧勝で初当選、就任後も話題を振りまいた橋下徹大阪府知事は、まさに「殊勲賞」の活躍ぶり。全国最年少知事は、就任後は周囲もまゆをひそめる「橋下節」で注目を集めた。
まずは就任直後のNHKとのバトル。公務が重なり、生番組に遅れて出演した際、北野高校時代の同級生だった藤井彩子アナから「遅刻ですね」と言われてブチ切れ。翌日、「もう、NHKのスタジオには行かない」と絶縁状をたたきつけた。
9月には全国学力テストの結果公表をめぐり、「くそ教育委員会」「文科省はバカ」と言いたい放題。メディアにも怒りの矛先を向け「朝日新聞が早くなくなれば、世の中のためになる」とも発言。揚げ句は私学助成削減をめぐる意見交換で、女子高生を論破し、泣かせる大人げない一面も見せた。
07年に誕生した同じタレント知事の東国原英夫宮崎県知事は、県産品PRの全国行脚などで存在感を示しているが、大都市のトップで事情が違う橋下知事は、自らの過激言動で世間にアピール。府民からの支持が09年も続くのか、注目される。
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