最後までかたくなに筋を貫き、敢闘賞に選ばれたのが田母神俊雄前航空幕僚長(60)と中山成彬前国交相(65)だ。田母神氏は歴史認識に関する政府見解を否定する論文を発表。麻生太郎首相や浜田靖一防衛相から批判されても「このぐらいのことが言えなくては、自由と民主主義の国ではない。北朝鮮と一緒だ」などと反発を続けた。
更迭され、参院外交防衛委での参考人招致でも、主張は曲げず。その後は記者会見などで、帰国が始まった航空自衛隊イラク派遣部隊の空輸活動が、4月に名古屋高裁に違憲とされた点について「全く関係ねえです」「『オッパッピー』までやっておけばよかった」と語るなど、小島よしおのギャグを交えて悪ノリ気味に我が道を行った。
中山氏は「日本の教育の『がん』である日教組をぶっ壊す」などの過激発言で、在任わずか5日で辞任。後継に東国原宮崎県知事を勝手に指名、自身の次期衆院選不出馬を翻したりやっぱりやめたり、迷走こそしたものの、主張は変えず。今月10日、「日教組問題究明議連」に名を連ねた。田母神氏、中山氏とも主張の善しあしは別にして、ブレない姿勢は麻生首相と対照的だった。
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