廿日市市宮島口の桟橋近くに11月にオープンした宿泊施設「バックパッカーズ宮島」が外国人旅行者らに好評だ。世界遺産の島・宮島への玄関口の宿。食事は付かないが、同市で珍しい相部屋のドミトリー形式で格安だ。観光相談に乗るなど、地域の魅力発信にも力を入れている。
1泊2500円—3000円で定員約70人。客の半数以上が外国人で週末はほぼ満室になる。多くが1階の畳のリビングルームに集い、旅の情報交換などで深夜まで語り合う。土曜の夜はたこ焼きパーティーも開く。
今月中旬に広島県内の宿泊施設で5カ所目となる日本政府観光局(JNTO)の「ビジット・ジャパン案内所」の認定を受けた。マネジャー清水久嗣さん(29)は錦帯橋(岩国市)や平和記念公園(広島市)、九州など各地の観光相談にも乗る。
【写真説明】宿泊客に観光情報を教える清水さん(右)。外国人向けの案内所の役割も果たしている