30日の全国高校ラグビー2回戦で尾道(広島)は73—0で平工(福島)に圧勝した。尾道は初めてBシード校として初戦に臨んだ。相手は1勝し、勢いがある。梅本勝監督は「優勝を狙うには有利だが、受けに回れば危険な部分もある」と警戒していた。しかし磨いてきた展開ラグビーが機能して73—0。指揮官の心配は取り越し苦労に終わった。
立ち上がりから気迫があふれた。巧みにパスを回し、開始2分で2トライ。「点にはこだわっていない」(監督)はずが、11トライで広島県史上最高得点を挙げた(過去は第83回の広島工の46点)。分厚い攻撃が完ぺきな防御網ともなった。監督は「守りにはこだわりたいので無失点は100点。しかし点差の開いた後半は受けに回った部分もあった」とまだまだ高みを見つめる。
次は夏に練習試合で敗れた流通経大柏(千葉)と戦う。