悲しい事故が二度と起きないように—。広島市中区基町の本川で8月、基町小1年の女児が深みにはまって水死した事故を受け、同小の児童たちが川遊びの危険を呼び掛ける看板を現場付近に設置した。
看板は鉄製で縦50センチ、横80センチ。赤ペンキで「川はあぶないので子どもだけでいかない」と訴え、母親と手をつないで遊ぶ男の子の絵を描いている。潮の干満の影響が大きいことや、おぼれた人がいたら大声で助けを呼ぶなどの説明も添えた。
児童たちで設置を決め、9月に国土交通省太田川河川事務所の許可を得た。5、6年の15人を中心にPTAや地域住民でつくる安全推進連絡協議会の協力で看板を完成させ、このほど河川敷に取り付けた。
本川では1995年にも男児が亡くなる事故があり、来年2月までに同様に周辺2カ所でも看板を設置する。6年の古田紗奈さん(11)は「自分より小さい子が二度と事故に遭わないように日ごろから注意を呼び掛けたい」と話した。
【写真説明】児童が本川沿いに設置した水難防止の看板