ハワイ移民の貴重な資料や写真を掲載する資料集「ハワイ移民史」第1章を、広島市南区、ハワイ移民資料館「仁保島村」の川崎寿館長(65)が出版した。
B5判、21ページでモノクロ。広島県からの移民が全国一多かった理由を当時の経済状況や歴史的背景などから分析し、グラフや地図を交えて分かりやすく解説。日本人移民の到着を知らせる当時のハワイの新聞記事の写しなど資料や写真も盛り込んだ。
約1万1000部を発行。市内の中学校やハワイの日本文化センターなどに無料配布する。来夏には第2章を出版する予定。川崎館長は「歴史嫌いな人にも分かりやすいように工夫した。歴史の副読本として活用し多くの青少年が探求心を持ってくれれば」。仁保島村=電話082(286)6331。
【写真説明】試作版を紹介する川崎館長