益田市内の歴史的建造物などに光のアートを投影するイベントが大みそかから3日間、開かれる。市出身者や住民でつくる石見ふるさと応援団実行委員会が初企画した。「地域文化を見直し、まちの活性化につなげたい」と意気込んでいる。
光のアートは石川県在住の映像作家長谷川章さん(61)が制作した「デジタル掛軸」。コンピューターで加工した抽象画のような模様を大型プロジェクターで建物に映し出す。
31日は高津町の柿本神社、1日は東町の萬福寺、2日は有明町の島根県芸術文化センター・グラントワ。いずれも日没から始まる。それぞれ豪壮な社殿、風情のある雪舟庭園、石州瓦を使った外壁を光のアートで浮かび上がらせ、幻想的な雰囲気を演出する。
【写真説明】「デジタル掛軸」で彩られた、上から高津柿本神社、萬福寺、グラントワ(いずれも長谷川さんが合成加工した写真)