記事登録
2008年12月31日(水) 18時07分

平成の花咲かじいさん死去スポーツ報知

 毎年4月に満開に咲く紫色のフジを多くの人に見てもらおうと、自宅の庭を開放し、近くの住民に「平成の花咲かじいさん」と親しまれた大阪府泉南市の梶本昌弘さん(79)が肺がんで亡くなったことが31日、分かった。

 同市によると、梶本さんは元小学校校長で、1990年に退職。以来、家族が買ってきたフジ1本を大事に育て、約10年前からフジが満開になる4月下旬に約900平方メートルの庭を開放してきた。

 約4万房のフジが咲き誇る姿を梶本さんは「ふじまつり」と命名。テレビや新聞にも取り上げられ、今年4月には、京都や兵庫などから約3万人の見物客が訪れた。

 梶本さんの口癖は「フジを見て元気をもらって感動してほしい」。12月30日午後5時に亡くなる直前までフジのことを気に掛けていたという。

 葬儀・告別式は3日午前10時から、泉南市信達牧野761、ベルコシティホール泉南で。喪主は長男和宏さん。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081231-OHT1T00164.htm