景気低迷や農村の疲弊感を牛の粘り強さで切り開こう—と安芸高田市向原町の県道広島三次線沿いに、来年のえとにちなんだ牛の張り子模型が登場した。
張り子は、下戸島中央集落会(31戸)が製作した。木や竹、布を素材にした体長3メートル、体高1.8メートル、幅0.9メートルの黒毛和種。
台座には「和(なごみ)の里」と記し向原の町をアピールした。提案者の兼近浩三さん(71)は「牛は地元農家が元気だったころの象徴。高齢化と収益難で農業が疲弊する中、打開への旗印にしたい」と話している。
【写真説明】県道沿いに据え付けられた牛の張り子模型