【ニューヨーク29日共同】週明け29日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は中東情勢の悪化による供給懸念から大幅続伸し、指標となる米国産標準油種(WTI)2月渡しは前週末比2・31ドル高の1バレル=40・02ドルで取引を終えた。取引の中心限月が終値で1バレル=40ドル台を回復したのは今月17日以来。
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への大規模攻撃を受け、早朝の時間外取引では一時、4ドル超上昇し、1バレル=42・20ドルをつけた。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国が年明けから減産を実施する見通しとなったことや、主要通貨に対するドル安傾向も買いを誘った。
ただ景気後退で世界的に需要が伸び悩むとの見方は強く、市場関係者は「世界経済の行方が不透明なため、上昇の勢いは弱まった」(米アナリスト)としている。