【ソウル30日共同】韓国で、新聞社や大企業による地上波放送局の経営参加を解禁する放送法改正案や米韓自由貿易協定(FTA)批准同意案の年内成立を目指す与党ハンナラ党と反対する野党との対立が深まり、双方の交渉が30日夜、決裂、ハンナラ党側は本会議での強行採決へ向けた準備に入った。
国会本会議場は26日から野党議員が議長席周辺を占拠しているが、国会議長が警備員を動員して強制排除できる「秩序維持権」を交渉決裂と同時に発動、衝突も予想される。
野党は、放送法が改正されれば政権寄りの有力新聞や財閥が放送局を傘下に収め報道が政権賛美一色になると反対。国会前では連日、放送各局の労組が法改正に反対する抗議集会を開いている。