日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化本部が、2009年度の強化費配分の基準となる競技団体ランクで、12年ロンドン五輪で実施競技から除外されるソフトボールと野球を「C」ランクとする方針を固めたことが29日、分かった。
当初、北京五輪金メダルのソフトボールは最高の「特A」から非五輪競技が入る最低の「D」に格下げとなり、強化費の国庫補助金が約95%減になる見込みだった。しかし、現行規定の見直しでアジア大会の実績が評価基準に盛り込まれ、非五輪競技ながら野球とともに「C」にランクされる上、五輪の実績を評価される特例措置で08年度の強化費配分に近づく見通しになった。
JOCの選手強化本部幹部は「実績を考えれば強化支援を堅持する必要があり、五輪復帰も見据えた救済策」と話した。