アメーバブログで知られるインターネット会社「サイバーエージェント」の藤田晋社長(35)が28日に行われた競馬の有馬記念で馬券を的中させ、約1500万円をゲットしたことが分かった。藤田氏は本命の(13)ダイワスカーレットと、最低人気の(14)アドマイヤモナークの馬番連勝を5万円購入(ほかに1点、5万円購入)。世界的な金融危機に見舞われ暗い話題一色の年の暮れに、IT界の若手社長がうらやましすぎる話題を提供した。
夢を運んだのは復帰を発表したばかりの山本モナだった—。
競馬好きで知られる藤田氏。今年の有馬記念では、1着と2着を予想する馬番連勝を2点購入していた。1番人気のダイワスカーレットと、最低人気で大穴中の大穴アドマイヤモナークの(13)—(14)を5万円。さらに(13)と(4)エアジパングを同じく5万円購入した。
レースはダイワスカーレットが圧勝。そして2着には、まさかのアドマイヤモナークが。(13)—(14)の配当金額は2万9490円。5万円を購入した藤田氏は、1474万5000円を瞬時にゲットした。
藤田氏は自身のブログに、当たり馬券と28日付のスポーツ報知の写真を「当たった!!!」という歓喜の声とともにアップ。取材に対し「長年の負け分を取り返すために、万馬券ばっかり買ってました」と勝利コメントを寄せた。それにしても人気最薄のアドマイヤモナークを選んだ根拠は何だったのだろうか。
藤田氏は「モナさん復帰のニュースをみて、追い込み馬だし、モナがくるかも…と思っただけです」と回答。今年7月、前巨人の二岡智宏内野手(現・日本ハム)との不倫騒動で謹慎を続けていたタレントの山本モナ(32)の復帰が、25日に所属事務所から発表されたばかり。そのニュースに触発され、藤田氏はアドマイヤ“モナ”ークで勝負をかけていた。
藤田氏は今年の4月に週刊誌「AERA」(朝日新聞社)で連載されていた「山本モナのあなたを知りたい」にゲストとして登場しインタビューを受けている。対談が終わった後にモナから「良い意味で、はんぺんのような人」と評され、何の事やらと頭に疑問符が浮かんだという。だがそんなモナの思わぬ恩返しに過去の因縁?は吹き飛んだはずだ。
ちなみに藤田氏の盟友で元ライブドア社長の堀江貴文氏も、夕刊紙で有馬記念の予想を披露しているが、こちらは残念ながら結果を出すことは出来なかった。
◆藤田 晋(ふじた・すすむ)1973年5月16日、福井県鯖江市生まれ。35歳。青山学院大学経営学部卒。98年3月に、サイバーエージェントを設立し、代表取締役に就任。2000年に、東京証券取引所新興企業市場(マザーズ)に上場する。04年1月、女優の奥菜恵と結婚したが翌年7月に離婚。堀江貴文氏らヒルズ族と親交が深い。
◆一時所得 営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得のこと。賞金、競馬や競輪の配当金、埋蔵物発見者への報労金などが該当。総収入金額から、その収入を得るために支出した金額を引き、さらに特別控除額(最高50万円)を引いた金額を一時所得とし、その2分の1が課税対象となり、他の所得と合計して申告する。今回の藤田氏の場合、1474万5000円から購入金額(的中分のみ)5万円を引き、特別控除額を最高額の50万円とすると、1419万5000円。その2分の1の709万7500円が課税対象。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081229-OHT1T00081.htm