初参戦の自動車レース「F4」で今季3位に輝いた広島市佐伯区のレーサー松本武士さん(21)が、来季からは1ランク上のFCJクラスへの転向が決まった。モータースポーツ最高峰「F1」への夢が、また一歩近づいた。
FJクラス最優秀選手の戦績をひっさげて挑戦したF4西日本シリーズでは、開幕2連勝の快進撃後、スランプに陥った。体調を整え、10月に美作市であった最終戦で優勝。さらに12月、東西の上位入賞者18人が競う「日本一決定戦」で3位の好成績を残した。
来季挑戦するFCJは、有望な若手ドライバー21人が所属し、全国4サーキットで年間14レースを戦いテクニックを磨く。
不況の影響で、来季の活動資金も厳しい。ガソリンスタンドでの勤務や練習の合間を縫い、スポンサー探しの日々が続く。
「地方からでも参戦し、活躍できることを証明したい」と活躍を誓っている。
【写真説明】シリーズ最終戦後、支援者に囲まれる松本さん(松本さん提供)