ゆうちょ銀行が、銀行間の資金決済をオンライン処理する「全国銀行データ通信システム」(全銀システム)に接続し、民間金融機関との相互送金が来年1月5日から可能になる。1億を超えるゆうちょ銀の口座が、信用金庫や信用組合を含む全国約1500の金融機関とつながって便利になりそうだ。
ただ、他の金融機関からゆうちょ銀に送金するには、ゆうちょ銀が新たに用意した振り込みを受けるための専用番号を使う必要がある。新番号を知らずに送金できなかったりするなど、利用者が混乱する恐れもある。
ゆうちょ銀から他の金融機関への送金は、通常の口座番号で可能だが、現金による振り込みはできず、キャッシュカードや通帳を使わなければならない。
ゆうちょ銀はシステム準備のため、来年1月1日から3日まで全国の現金自動預払機(ATM)を完全休止する。三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行の大手4行などは例年通り年末年始も稼働させる。