パナソニック電工が、2010年度末までにシステムバスや建材などを生産する国内の3工場を追加閉鎖し、約1000人の従業員を削減することが29日、分かった。景気後退や少子化の影響で住宅市場の縮小が続いていることから、生産体制を再編して効率化を図る。
対象となる工場は今後決める。今年閉鎖した群馬県太田市、奈良県大和郡山市のシステムキッチン工場と合わせて5カ所を減らす。
従業員は07年度末に1万3150人だった住宅設備・建材部門で08年度に400人、09−10年度に600人削減する。内訳は正社員が約550人、非正社員が約450人で、定年退職者の不補充などで対応する見通し。
一連の再編により、09年度以降に年間約100億円のコスト削減を見込んでいる。