【北京29日共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は28日付で、金正日総書記が姜錫柱第1外務次官ら主要側近と共に国立交響楽団の公演を観覧したと報じた。観覧日や場所は伝えなかった。金総書記の活動報道は、27日の軍部隊視察に続き2日連続。
主要側近を同行させた今回の観覧は、健康問題が表面化したものの金総書記を中心とする指導体制に揺らぎがないことを示すとともに、1年の活動を締めくくる意味合いがあるとみられる。
同行した主要側近は姜第1外務次官のほか、朝鮮労働党の張成沢、金養建の両部長、李容哲、李済剛の両第1副部長、朝鮮人民軍幹部ら。
金総書記は公演終了後「国立交響楽団はあらゆる面で世界的な交響楽団だ」と指揮者、演奏者らの技量を高く評価。同交響楽団は今年2月に米ニューヨーク・フィルハーモニックが初の北朝鮮公演で平壌を訪れた際、マゼール音楽監督の指揮による交流演奏を行った。