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2008年12月28日(日) 05時50分

上海汽車、双竜自流動性支援の可能性を示唆YONHAP NEWS

【ソウル27日聯合】経営難に面している双竜自動車の筆頭株主、中国・上海汽車集団が、韓国政府が双竜自動車に対する流動性支援を行うことを要請したことがわかった。また、筆頭株主としての支援問題については直接の言及を避けたまま、労働組合が構造調整案に同意すれば、支援を行う可能性があると示唆した。知識経済部は26日、上海汽車の蒋志偉副会長が同部の林采民(イム・チェミン)第1次官と会い、このような立場を伝えてきたと明らかにした。
 李東根(イ・ドングン)成長動力室長は、上海汽車側が双竜自に対する流動性支援で韓国政府の努力を要請し、韓国側はそのような立場をメーンバンクに伝えると答えたと説明した。ただ知識経済部側は、韓中ともに世界貿易機関(WTO)加盟国であることから、特定企業に対する政府の直接的支援は困難だとの立場もともに示した。

 この席で上海汽車は、双竜自動車に支払うべき技術料などの問題についても、明確な立場を明かさないまま「労組が果敢な構造調整を行うことに同意すれば、筆頭株主として支援することはできる」との考えを示した。李室長は、双竜自の将来について具体的な表現はなかったものの、労組とよく話し合えば支援はできるという印象だったと説明した。

 また李室長は、今後のメーンバンクの韓国産業銀行との話し合いの可能性について「流動性問題について双竜自、上海汽車、産銀間で緊密な協議がある予定」と明らかにした。筆頭株主、会社、労組の3者が譲歩し苦痛を分担しながら合意を導出すれば、政府やメーンバンクが流動性問題を解決する助けになると述べ、構造調整を前提とした支援案が検討されていることを強く示唆した。
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