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2008年12月28日(日) 07時01分

フリー1位!村主、世界選手権切符ゲットスポーツニッポン

 【全日本選手権最終日】27歳のベテラン、村主が意地を見せた。SP5位の崖っ縁から、フリーはほぼ完ぺきな演技で浅田を抑えて1位。合計178・59点で3年ぶりの表彰台となる2位に入り、06年以来の世界選手権切符を手に入れた。

 「今季は世界選手権出場を目標に準備してきた。久しぶりに表彰台に立てて本当にうれしい」

 アクシデントを乗り越えた。最終組の6人が一斉に滑る、直前の6分間練習で安藤と衝突。ともに転倒し、会場からは悲鳴があがった。「よける方向が同じになってしまった」のが原因だった。「少し荒れた練習になって、どうなるかと思った。でも、本番は1人になって逆に落ち着けた」。演技に入ると、気持ちを切り替えて抜群の集中力を発揮。7つのジャンプをほぼ完ぺきに決めた。SPではジャンプで転倒して出遅れたが、一日で完ぺきに修正した。

 表彰台を狙った06年のトリノ五輪で4位に終わった後、不振に陥った。過去2年は世界選手権の代表からも漏れた。今季は一念発起。ライバルの安藤を指導するモロゾフ・コーチに頭を下げて師事。再び世界の舞台に立つため、弱点であるジャンプの強化を図ってきた。その成果を土壇場で発揮した。完全復活したベテランは「最終目標は2010年のバンクーバー。すべてはそのための一歩だと思っています」と世界選手権の先までしっかり見据えていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000037-spn-spo