【リオデジャネイロ28日共同】有力産油国ベネズエラのチャベス大統領は27日、国際相場が低迷している石油収入への依存を軽減するため、近く外国資本の金採掘鉱山を接収、国有化する方針を明らかにした。「21世紀の社会主義」の実現を目指す大統領は昨年から石油開発事業や通信、セメント産業を次々と国有化している。
AP通信によると、カナダ系資本が運営するベネズエラ最大の鉱山が対象となる見通しという。ベネズエラは石油収入が輸出全体の94%、国家歳入のほぼ半分を占め、大統領は「石油以外の輸出で歳入を増やさなければならない」と述べた。